実車
EF63は信越本線横川〜軽井沢間の新線開業に伴い、EF63と協調運転を行い、信越本線を直通運転する目的で製造が開始された。国鉄新性能電気機関車のなかで唯一のC−C軸配置である。合計54両が製造され高崎第二機関区や長野機関区に配置されるが、信越本線の客車・貨物列車の減少により余剰が発生し下関機関区に転属して山陽・東海道本線の荷物列車などを牽引したりした。末期には田端機関区に6両が残って急行能登用に残っていたが、急行能登も電車化されたためさらに数は減り、3両のみが残っていた。平成9年の信越本線横川〜軽井沢間の廃止によりEF63とともに存在意義を失ったため、全機が廃車となっている。現在、1・54号機が碓氷峠鉄道文化村に静態保存されている。 |